場面はガラっと変わります。次は古代ローマ戦士風スタイルの華仔。G面右のテラスで、凱旋門のような装置がウィーンと起き上がり、そこからライオンと登場します。曲は最新アルバム『coffee or tea』から最高にかっこいい「魔鬼在戀愛」。アップテンポのこの曲がまた華仔の凛々しいスタイルにマッチング。華仔、最高にかっこいいです。この当たりでプッチンと私の中では完璧になにかが毎回切れます(笑)。キラキララメが美しく、古代戦士姿です。華仔の素足を久しぶりに見ました。細いけど綺麗です。白いライオンと共Gサイドのセリから登場。実はこの白いライオンが〜私の笑いのツボにすっぽりハマってしまいました。顔部分は哀愁漂ってて、よく出来ててすばらしいのですが、後ろ姿というか歩き方がモロ人間臭い。あ〜れ〜って感じ。これ日本製でしたよね。子供から大人老若男女が楽しめる事を思えば、こういうキャラも必要なのでしょうが、あまりに歌がいいし華仔がかっこいいので、妙なバランスでした。
「一起走過的日子」から「練習 」へと続きます。この歌は私の大好きな曲です。月の精でしょうか、華仔とのダンスが素敵です。ただ、「練習 」とこのシチュエーションは合っているのだろうか、、、。まあ綺麗だったからいいのかな。しかしなんとも理解できなかったのは、お皿を頭につけた衣装のダンサーズです。月だから周囲に☆と見立ててるなのかな〜なんか何度見てもわからなかったです。この月の精とのダンスの際、華仔とメインダンサーが過激に接近する場面では、毎回観客席からはすごい歓声(悲鳴?か)が上がっていました。私もキャ〜キャー。ほんとにあと数cmってところで顔がくっつきそう。そして、この女性ダンサーの身体の柔らかさといったらすごいものがあります。背骨が折れてしまうのではってくらいにグニャーっとなってびっくりしました。正直な所、私は一点集中で華仔のみ見てて、華仔の動きのない時と華仔と絡む時のみダンサーに目が行くありさまで、ダンサーズをほとんど語れません。すいません。
ここから華仔はGテラスのセットのバルコニーへ、しばらくそこで歌います。このブースに座席が近かったので、華仔が目の前で歌っているというのを体験しました。日本でGS時代、ファンが失神したということがありましたが、その気持もなんとなく理解できましたが、失神したらこの場を離れなくてはならないので、勿体無いです。しばらくすると、このバルコニーリフトはエレベータのようにぐんぐん上に上がって行きます。もう階上の観客はすごい騒ぎです。これが今回の空中ステージというもので、上の回の人も華仔に近付けるというものだったのですね。で、どの歌を歌っている時だったか忘れてしまったのですが、コロシアムの天井全部がキラキラと満点の☆になります。はじっこの方には流れ星のように動く星もあり、とても綺麗でした。
下から見てると華仔が動くたびにこのリフトがクラクラ揺れているので怖い気がしました。この時真下にいたのですが、華仔の衣装は短いミニスカートのようなもの。中は白いホットパンツでべつに下着じゃないんだけど、なんか華仔のスカートの中を覗いてるようで抵抗ありました。上に昇ってしまうと、「これは少し遠目から見ている方がいいかも」と贅沢な事をポロリ。実際に真下では華仔の表情が見難いのです。見難いというより見えないのです。少し遠目からだと狂おしく切なく歌う華仔の表情が良〜く見えるのです。このシーンは、まさしく華仔ロミオ。観客席にいる12000のジュリエットに「真永遠 」を熱唱。リフトが下に戻って「流浪」。下に降りてくるとここは非常に良い場所になります。すぐ側でみた華仔のお肌の美しい事、顔も手も足もなにもかもがつやつやのピカピカツルツル。バルコニーをシャッと飛び越えて(これだけでキャ〜ってすごいです)、ステージ中央へ。「按摩女郎」で胸が熱くなりました。おそるべき43歳!こんなに綺麗な43歳の男性は世界広しといえ、華仔以外に絶対にいない!と演唱會後に皆で興奮して語りあいました。
なんとステージで華仔は衣装変えをします。えええーっと思いましたが、大きなベージュのソファに座ってその横には女性が1人。いかにも仕事から帰ってきたかのように今着ている古代ローマ洋服を脱ぐのです。2002年の「Proud of You」のシャワー後のバスタオルが甦りました。あれやたらと受けたから、「これや!」と、観客を喜ばす事が大好きな華仔思ったに違いないです(笑)。そりゃ、出ずっぱりの方が私は嬉しいです。別に裸になるわけではないですが、急にショートパンツにシャツ姿になるので、なんだか笑ってしまいました。そして、普通〜の白シャツとグレーのズボン姿、帽子になり、ベルトを女性にしてもらいしっかと抱き合って上機嫌の華仔。「なににやにやしてるの?」と、見てるこっちが恥ずかしくなります。そして、ここから今迄のロミオスタイルからがらっと場面が変わります。恒例の4面それぞれに腰掛けて歌いかけます。
「情感的禁区」G面。私はこの歌をこのG席で3度聞きました。この曲も古い歌ですが、01年演唱會での私のバケ曲です。心にしみるいい歌です。
「情深的一句」B面。11日に、観客のゲストボックスにジジ・リョンが来てきました。あまりに小さい顔と大きな目にびっくり。お人形みたいにかわいらしかったです。『烈火戦車(フルスロットル)』で共演していたので、観客から一斉にウァ〜っと拍手。ステージに出るかなって思っていましたが、ずっとゲストボックスにいました。でも、蛍光棒をぶんぶん振り回してて楽しそうでした。
「永遠記得イ尓」R面。この歌は前回の演唱會からバケ曲です。あの雨のシーンが甦ります。観客から華仔に透明のビニール傘を渡していました。ははは、雨は今回はないですが、いつだって私達が傘になるってこと、ですね。
この歌は前回の演唱會で強烈な印象を残しました。
「可不可以」Y面。
そして中央に戻ってきて、「明日天涯」。ステージのライトが少し落ちて華仔がオレンジのライトの中で熱唱。
羅文への追悼の意味を込めてでしょうね。私は初めてこの歌を聞きましたが、すごくいい曲で、華仔がこれまたすごく上手くて、最初に聞いた時には私、かたまってしまいました。まるで自分の持ち歌のようでした。私はこの歌が始まると華仔の顔に双眼鏡をしっかりセットし、華仔の顔だけを見て歌を毎日聞いていました。目を閉じたまま歌う華仔。華仔の歌唱力はかなりだと私は思いました。DVDが出る時、諸事情でカットされてない事を心から祈ってます。ほんとに素晴らしい歌で、帰国してから「ああああ〜ああああ〜」と歌詞はわからないんですが、この歌のサビが口をついて出ます。すごいインパクトでした。
さて、華仔がセリ下がった後、女性ダンサーが白い布で波を作ります。ゆったりとした大きな波がいくつも出来てはぶつかりそして消えていきます。この波がどうしてあんなにうまく綺麗にできるのかとても不思議でした。映像になった時に、ちゃんと見えるといいな〜と、思いました。雄大な情景で心が和みます。
さて、ここから今回のメインになるかもしれない、古装の華仔です。
まあ、これがすごいっていうかなんていうか、とにかく圧倒されました。私がいたG面からは見ると、ちょうど正面のR面右のコーナーセリにスポットがあたっています。華仔はここから登場です。私の目にはまだ見えませんでしたが、そこのブースはすでに華仔が見えているようで、絶叫。私には角のようなものしか見えません。しかし、その全貌が見えて驚きです。出て来たのは、上から下まで真っ赤な古装に身を包み、馬にまたがった華仔。この馬は96年の時の大ラスにステージを去って行く時に乗っていた馬と似た感じですが、今回の方がずっと精巧な感じで表情が豊かだと感じました。が、96年のあの馬のイメージがあるので、馬を見ると「うぁ、馬が出て来た!」という刷り込みは、、、拭えませんでした。だけど、この華仔の美しさは何と言っていいか、、、言葉なくしました。写真を見てもらうとわかりますが、この世の美辞麗句をみんなもって来ても足らないって思うほどの素晴らしさです。これまでも華仔には綺麗な華仔をたくさん見せてもらいましたが、こんなに美しい姿は私は初めて!でした。ブラボー華仔って感じ。見事です。
「大地恩情」を歌いゆっくりと華仔は馬に騎乗したまま、ステージを1周。「ほら良く見えるだろ、どうだ!」と満足気な様子(これは私の想像)で、うんうんと頷いています。この時の華仔の表情はあまりにも素敵で、見愡れました。馬に乗っているので、かなり高い位置に華仔がいることになりますので、結構上の観客にも見やすかったと思います。さらに、舞台中央がせり上がり、宮殿の頂点に立ちます。ステージがあり、宮殿が建ちまたさらにせり上がりそこに馬にまたがっているわけですから、かなり高いです。そして羽でできた角をハートマークに何度もして見せてくれます。偉い皇帝は愛で人を収めようとするかのよう、、、に私には見えました。しかし、こんな出で立ちの似合う人はそうそういませんね。この出で立ちですとおのずと「中國人」は絶対条件でしょう。観客と大合唱です。この歌は気持いいです!
つづいて、いかにもこの情景に似合ったメロディ「纏綿」。この歌を聞くのは一体何年振りだろうと思いました。アルバム『忘情水』に入っている曲ですが、最近ぜんぜん聞いてなかったですが、いい歌です。演唱會100回記念の時は上着が金色(黄色)の長衫でした。キラキラときらめいていてすごくゴージャスでした。どちらと言われれば、私は全部赤一色の方がお気に入りです。
そして國語ならこれを忘れてはいけないという「忘情水」。演唱會では絶対に外せない1曲です。
そして、ここからテイストががらっと変わります。「笨小孩」。それもかなりジャジーにアレンジされてるので、もういつも以上にハイテンション!すごくかっこいい曲になっています。冠には2本の長い角(孔雀の羽で作られていたような)がついていいるのですが、この角というか触角を華仔が頭振ってブルブルさせる仕種がとても可愛い。スキップなんかもしてしまうのです。そして中間に廣東オペラのような歌があり、またしても「笨小孩」に戻ります。テンポがすごくいいので観客はノリノリ。華仔がそこで中華な舞を披露して一発キメポーズ!非常にかっこいいです。
そして、こんどはまたしてもがらっと一変。しっとりと「謝謝イ尓的愛」。心憎いではないですか。ここの所、「謝謝イ尓的愛」をフルで聞いてなかったので、じーんときました。声もよく通っています。この曲は演唱會で華仔がファンに向けて歌ってくれるのが一番素敵です。もちろんアレンジなしのオリジンが私は一番好き。まさしくこのタイトル通り、ファンも華仔もお互いにあなたの愛をありがとうってな感です。そして、愛をふりまきながら華仔皇帝は民衆のもとから姿を消します。
今回のステージはとにかくテンポがいいというか早いというか、あっという間に時間が過ぎていきます。キレがいいです。めくるめくって感じなのです。
さて、さて、会場にはガチャンガチャンとレジスターの音のようなものが聞こえてきます。ステージには「Andy's Bar」との看板らしきネオンサインがあります。今度はミュージカル仕立ての賑やかで軽快なステージ。華仔は白いシャツに白いベストでネクタイがグレー、チェック柄のズボンに白い帽子に白い靴で、いかにもタップダンスの様子。アレンジされた「假裝」で始まり「肉麻情歌 」と続きます。Andy's Barの華仔は売れっ子のようで、お金が一杯入ってきてニコニコ。しかし、そんな人気も長くは続かずセクシーな女性ダンサーの登場で人気をさらわれてしまいます。寂しそうな華仔。ですが、華仔は女性にアタック。ちょっとうまくいきかけるかな〜と思ったら、お約束通り振られます(笑)。女性は置き土産のショールを残しステージから突然いなくなってしまい、前回の演唱會同様に取り残され1人ぼっちの華仔。ステージ中央に妙なものが出てきたのでよーく見てみるとスチールの椅子にマネキンの頭だけ。最初は「えっ、あれなに?なにするの?」って思いましたが、女性ダンサーが残していった白いショールをそのマネキンがあたかも着ているようにするのです。そっかそっかと感心。で、傷心の華仔がその椅子に腰掛けるとあら不思議、華仔の左手がまるでそのマネキンの女性の手になって、華仔をなぐさめてくれます(笑)。で、マネキンの手となった華仔の手ですが、華仔を慰めるのですが除々に色気一杯になって、その手が華仔の股間にいきますが、「おっとっと、ここで、それはだめだめ。」ってな感じで、華仔がパチッとその手をたたきます(笑)。華仔は観客に見えないように帽子でうま〜く隠しながらそのマネキンにキスします(笑)。そして華仔は足をひくひくしながらそのままステージ下にセリ下がっていきます。ここすごく面白かったです。しかし、華仔の色気のあることったら、、、大笑いしながらも見とれてしまいました。で、ここの曲が全く思い出せないのです。頭にぼーっと流れているような気はするんですが、思い出せそうかなと思うとステージでの華仔がボンと甦って来てしまってどうしても思い出せません。まったくお恥ずかしいです。
そして、そのマネキンと愛を確かめてきたのかどうかは不明ですが、黒にラメ入りのモーニングに白のチョッキ、黒に銀のラメストライプのズボン、黒の帽子(これ後半には真っ白になったようで、これまたすごく素敵!)と盛装スタイルで元気にステージに戻ってきて、華仔とメインダンサーの女性とでタップが愉快にステージで繰り広げられます。私はタップのよしあしは全くわからないので、上手とか下手とか言えないですが、とても楽しそうです。華仔はゴキゲンにダンスダンスダンス。そしてフィナーレの「愛女尓一萬年」になります。アレンジがかなりされている「愛女尓一萬年」で、幕がおりようとしています。あまりにもアップテンポな「愛女尓一萬年」で、妙な感じでした。でも、楽しいフィナーレで良しです。もちろん、このあとすぐにアンコールが控えています。